■『熱中症』の分類
・熱けいれん
 大量に汗をかき、水だけを補給して血液中の塩分(ナトリウム)濃度が低下して時に、
 足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴った痙攣(けいれん)が起こります。 
 特徴:筋肉痛、手足がつる、筋肉が痙攣する
 対処方法・・・生理食塩水(0.9%)を補給し、しばらく安静にしていれば回復します。
・熱失神
 皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が原酒して起こります。
 脈波早くて弱くなります。
 特徴:めまい、一時的な失神、顔面蒼白など
・熱疲労
 大量に汗をかき、水分補給が追い付かないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられます。
 特徴:全身倦怠感、悪心・嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下など
 対処方法・・・熱失神・熱疲労には、涼しい場所に運ぶ、衣服を緩めて寝かせ、水分補給して、
 しばらく安静にしている。これで通常は回復します。
・熱射病
 体温の上昇の為に中枢機能が異常をきたした状態です。
 意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識が無い)がみられたり、ショック状態になる場合も。
 特徴:体温が高い、意識障害、呼び掛けや刺激への反応が鈍い、言動が不自然、カラダがふらつくなど
 対処方法・・・死の危険がある緊急事態です。速やかに救急車などの手配をしましょう。
 現場では・・・・
 とにかく体温を下げて意識回復させる処置が重要です。
 熱射病ではないかと疑われる場合は、すぐに全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて身体を冷やしましょう。
 首筋、脇の下、大腿部の付け根などの大きな血管を冷やしましょう。
 足を高くして、手足を抹消から中心部に向かってマッサージするのも有効です。